カテゴリー
最近の出来事

キャッシュフローコーチについて

 私は、今年6月に税理士、中小企業診断士のダブルライセンスで独立開業しましたが、それまで公務員26年、会社員9年のキャリアなので、コンサルタントとしての経験はありません。

 それが、いきなり独立するわけですから、少なくともコンサルタントのスキルを身に着ける必要があると考えました。

 そこで、得意分野である財務・会計の知識を使ったコンサルタント・スキルである、「キャッシュフローコーチング」を身に着けることにしました。

コーチングとは

 このコーチングとは、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会という団体の代表理事を務める和仁達也先生が開発されたノウハウを、会社の経営者や従業員などにコーチすることを言います。

(私が先生とお呼びするのは、この協会が運営する「キャッシュフローコーチ養成塾」の塾生として、和仁先生から受講していたことによります。)

 このキャッシュフローコーチングでは、会社の会計が全くわからない経営者が「どんぶり経営」をしているのに対し、まず会社のお金の流れを視覚的に理解できるよう考案された「お金のブロックパズル」で会社の収支の仕組みを理解します。

 さらに、実際に関与税理士などが作成した決算資料を利用する派生ツールなどで、リアルタイムに資金繰りが把握できるなどの手法を駆使して経営判断に活用していきます。

お金のブロックパズルというツール

 このお金のブロックパズルは、西順一郎氏のSTRACⅡという考え方によるもので、正方形の中に売上、変動費、粗利、固定費(人件費とその他の固定費)、利益をブロックで区切って表現したものです。

 これにより、経営者は少なくとも売上からどのように利益にまでお金が流れていくのかを、直感ではなく数的根拠を持って理解できるので、会社のお金に関する漠然とした不安を払拭するのに十分なツールといえるものです。

 そして、利益の先には、法人税などの利益に直接課税される税金を差し引き、固定費の中でお金が出ていかない費用として減価償却費が利益から引かれていますので、これを戻して利益に足します。

 そこから、金融機関から借入金がある場合は返済に充てる分と、機械設備などの購入がある場合はその投資に充てる分を差し引きます。

 その結果、最終的に会社に残ったお金が会社の中に「繰越金」という名前で貯め込まれます。

 これが、会社が存続する中で蓄積されていくと、いわゆる会社の純資産が増えることになり、万が一の際の蓄えとなるわけです。

 この蓄えが自己資金として資金繰りを楽にするものですので、潤沢にあることが望ましいことは言うまでもありません。

キャッシュフローコーチとしての使命

 私が、このキャッシュフローコーチとしてコーチングをしていく中で、経営者にこのようなツールを、さらにはその派生ツールを用いて経営を行っていくことで資金繰りが楽になり、新たな投資や新規事業開拓で拡大していく流れに導いていきたいと考えております。

 そのためにも、このキャッシュフローに基づく経営、いわゆる「キャッシュフロー経営」を手掛ける会社に根付かせて、黒字体質の会社を増やしていきたい、というのが、私の目指す「財務体質改善」運動になるのです。

 まだこのコーチングのスキルは「知った」段階でしかありませんので、それを経営者に「コーチング」していくための様々なノウハウをいち早く身に着け、会社の安定経営に貢献していきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)